【リサイクル】リサイクルショップの話題って需要ある?【連載2回目】
どうも、SAIです。
「リサイクルショップ」をテーマに連載を行っております。
今回は2回目です!
リサイクルショップについて他にも聞きたいことがあれば
コメントにてお待ちしております!
前回の記事はこちら
前回のあらすじ
リサイクルショップの販売構成比は安いモノが圧倒的多数を占めているので、商品化を行うために莫大な労力が必要となるというお話は前回させてもらいました。
例を言えば、10万円のモノ1個を商品化するのと1個100円のモノを10万円分商品化する場合、トータルで言えば同じ金額ですが、後者の方が圧倒的に大変であることはイメージしやすと思います。労力の対価を「手数料として差し引いてる」とイメージして頂いても構いません。
それらをシステム的に解決した結果、「リサイクルの相場」になりました。
ただし、ブランドバック専門店のように取り扱う商品を限定することによって、上記のような極端な例はある程度改善できるが、それはそれで別の問題も発生するのです。
詳しくは別の時に。
では、なぜ「リサイクルの相場」自体が安くする必要があったのか。
まずは簡単に、販売構成比と売上構成比の違いについて説明します。
販売構成比は、「売っている(陳列されている)商品の構成比」に対して
売上構成比は、「売れた商品の構成比」です。
図のように、値段に対して、販売力が反比例するのがリサイクルショップの傾向です。
特に地方のリサイクルショップの方がこの傾向は強いと感じます。
つまり、安いモノは労力がかかる割に売上金額が伸びにくいが、大量に入ってくるので、安く設定しておくしかなかったのです。
誤解を解いておきますが、安いモノは決して売れないわけではありません。むしろ数は売れます。ただ、額面が稼げない。なので、利益率を高くしておく必要があるのがあるのです。
お店側主張【安い商品のメリット】
商品群:雑貨や服、鞄など多岐に渡る(主にノンブランド)
流通量:大量
メリット:売り場づくりの基盤となり、売れるまでの回転が早い。
デメリット:買取の回転も速いので販売に対してすぐ追い越す。在庫過多傾向。
お店側主張【高額商品のメリット】
商品群:ブランドバック、家電製品など一部
流通量:普通
メリット:労働生産性が高い。販売力が高い。
デメリット:販売までの回転は遅い。品薄傾向。
一方同じ安い商品でもみんなが持っているモノ(爆発的ブームがあった商品など)は
ブームが去れば、全国的に大量にリサイクルショップに出回るわけですが
ブームが去ったので、当然売りずらい、売れずらい商品になるわけです。
今で言えば「ハンドスピナー」とかが候補ですかね。
しかし、リサイクルショップとしては在庫として抱えるしかない*1ので
売れなくなれば、商品価値が下がるので買取金額も雀の涙ほどになります。
そうしないと、利益が出せなくなるのです。
新品も「売れなくなれば、商品価値として下がる」のは同様だと思いますが、違いは、仕入額をある程度コントロールできることろです。
新品の場合、卸値(原価)はある程度メーカー側で指定されているのに対して
リサイクルの場合はショップ側が買取金額を提示して、合意すれば買い取ることができるので、わざわざ高く買う必要がなかったのです。
商品を売るという環境もリサイクルショップ以外そこまで整ってなかったんです。
CtoCツールの出現はリサイクル市場を大きく変えました。
特に、市場を変えたのは、フリマアプリです。
ネットオークション系は古くからありますが、うまくリサイクル企業と共存できていたと思います。
フリマアプリなどと比べると、手間もかかり、リサイクル企業ならではの人海戦術と商品数、商品力で勝負できておりました。
また、オークション側も企業も参加、利用しやすいUI*2、
企業向けのプランなど充実しておりました。
パソコンへの苦手意識やオークションの手間、敷居の高さに販売までにタイムロスがあることにより、安いとわかっていながらも実質的にリサイクルショップ一択になる人が多かったのです。
しかし、フリマアプリはスマホ1台、手間もほとんどかかりません。
それまでのユーザーの概念がまるっと塗り替わったのです。
さらに企業が介入しずらい環境にあります。メルカリ側も企業の出品はお勧めできないとしております。
そもそも、イメージ戦略が異なります。
オークション=マニア向け
フリマアプリ=手軽さ重視
もちろん、企業として、できないわけではありませんが、成功するかは別の話。
他のユーザーや運営側からは少し煙たがられる存在となっているのが現実です。
今回のまとめ
- リサイクルショップは販売と売上の構成比が反比例
- 安い商品、高額商品それぞれにメリットがある
- オークションとフリマアプリの戦略は異なる
- 既得権益にぶら下がってた結果、フリマアプリにやられた
こんな記事も読まれています